ずっと前から好きだった
「どこまで行くの?」
「もう少し」
「……………。」
私は綺麗な顔立ちの
かっちゃんをまじまじと見つめた。
「どうした?」
「ううん、別に」
かっちゃんは
かっこいい
言ってしまえば
飯島よりもかっこいい
何て言うか
芸能人になるべく
生まれた顔立ちをしている。
「あの、もしかしてcosmosの
克哉君と華奈子ちゃんですよね?」
電車の中で
女子高生らしい子が
2人、話し掛けてきた。
そういえば私達って
芸能人なんだっけ
なんて今更のように思っていた
「はい」
「きゃあっ
ファンなんです!!」
「ありがとう」
私とかっちゃんは嬉しくて
顔を見合わせて笑った。