ずっと前から好きだった


「だから…
 絶えらんなくなった。

 俺といる時でも
 華奈子はそんな目
 しなかった。
 
 あいつは違うって。

 他の男と違う。」


「………飯島が…?」


「あいつには
 勝てねえって思った」


「あたし、別に
 飯島の事何とも…」


「違う。」


「…………。」


「俺じゃ、華奈子の
 安心した環境を作るのは
 無理なんだよ。
 1年付き合ってて
 あんな顔見たことない」



翔弥の真剣な眼差しが
強く私に突き刺さった。




沈黙の続いた時に
タイミング良くチャイムが
鳴り響いた。


翔弥は私を置いて
教室に戻っていった。


理由も聞いてしまったし
もう彼を引き止める
理由がない。


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