ずっと前から好きだった
あっという間に学校が終わって
あっという間に家にいて
飯島と話さない日が
積み重なっていくばかり
不安になる
もう話せないのかなと思うと
もし私から話しかけても
反応がどうなるか怖い
いつもみたいに
笑いかけてくれるのかな
そんな小心者の自分に
よく嫌気がさす。
だけど
飯島は私が思ってる以上に
何事もなかったように
突然話しかけてきた。
「なぁ、岩崎」
「ん?」
平然をよそおったけど
内心このドキドキは止まらない
「体育祭練習今日あったっけ?
岩崎も綱引き出るよな?」
「………あぁ……
今日あるっぽい」
不思議な君は
本当に不思議なもんだから
そんな時でも
突然どうでもいい話しを
してくるんだ。
だけど
どうでもいいからこそ
いつもの彼らしくて
安心した。