\;貴方依存症;/
このクラスはまったく荒れていなかった。
元気で明るい子ばっかだけど授業中は真面目だし話しもちゃんと聞く。
面倒なことが少ないクラスだと思う。
自己紹介がまだだったことに気づき、他にやることもなかったので時間つぶしに自己紹介をやることにした。
「じゃあ自己紹介やります!最初に私から。」
そう言うと冬雪と目が合った。
きっと冬雪は私の名前をちゃんと覚えてるはず。名前以外のことなんて体で語り合えばいい。
「"伊藤 知嘩仔"です。国語担当で、歳は28歳。彼氏は、今いません!」
寂しいことに今私には彼氏はいない。
「それでこの学校に彼氏でも募集しにきたの?」
その言葉は、クラスを笑わすために言った冗談なのか、本気で聞いてるのか分からなかった。
そんな冬雪を見つめ鼻で笑った。
「安心して。私、年下には興味ないから。」
強がった。これは私の気持ちがバレないため。
「ふ-ん。あっそ。」
予想以上に冷たい返事を返された。