\;貴方依存症;/
「でも知嘩仔チャンってさ、かなり可愛いよね♪犯したくなる☆」
名前もまだ覚えていない生徒にそんなことを言われた。
「犯せるもんなら犯してみな!あんたじゃ無理だよ、きっと。」
初対面の生徒にこんなこと言われたって、いい気がしない。
昨日、初対面の生徒と体を重ねてしまった私が言えることじゃないが。
こんな会話に生徒達は笑っていた。
ただ1人不満そうな顔をしてる生徒が…。
「おぃ……。いきなり名前で呼んでんじゃね-よ。ちゃんと"伊藤先生"って呼びやがれ。つぅか、次また犯すとかほざいてっと殺すよ…?」
冬雪は私にふざけたことを言った生徒の胸ぐらを掴む。
「…ご、ごめんなさい」
胸ぐらを捕まれた生徒の体は震えていた。
「ちょ…!ちょっと落ち着いて!ほら手離す!」
止めに入ると手を振り払われ少し寂しそうな目で見られた。
「わ…、わりぃ。」
冬雪はそのまま席には座らず教室を出ていった。