\;貴方依存症;/



「冬雪!待って!」

あの愛しい後ろ姿に叫んだ。

「待たないよ。また昨日みたいなことしてくれないとね…。」

悪戯な笑顔。

そんな笑顔が私は大好きだった。

「授業中も冬雪の姿見ていたいの!だから教室戻ろうよ…。そりゃあ私だって、授業が終わったら昨日みたいなことしたりしたいよ…。」

ホントにどこまで私の心は壊れていくのだろう。

生徒相手にこの言葉。

本当に私は教師失格だ。

「よく言った…。」

そしてまた冬雪は笑顔を見せた。



その笑顔に惑わされてるんだ。…私。





だってほら。その笑顔のすぐ後に、聞きたくなかった言葉が私の耳へ届くから…。



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