\;貴方依存症;/
"愛"*side冬雪*
愛した人を泣かせた。
最低だ。
自分でも分かってる。
ごめん。知嘩仔…。
愛してるのに…。
でも俺は、貴方をもっと苦しめてしまうから。
だから突き放した。
そして貴方を傷つけた。
隣でずっと泣き続ける彼女を見て抱きしめたくなった。
でもそれではダメだ。
冷たく、でも優しく、彼女を包んであげたい。
独占して、俺だけのものにしたい。
彼女の愛しさを知ったから。
あの声も。あの笑顔も。あの体も。彼女の全て。
全部全部愛しくて…。
なのに俺は…。
「…泣きたいのは俺の方だよ。…バ--カ。」
そう呟いて右手で知嘩仔の体を引き寄せた。
そして首元にキスをして、彼女の頬をつたう涙を舌で舐めた。
そしていつのまにか、手が胸元に動いていた。
抑えきれない。
これで最後にしよう。
そう思ってたのに、貴方はまた俺の心を動かす。
「あぁ………ん………」
エロい声。でもいい声。
「好き……もっと……」
やめてくれ。
好きなんて反則だ。
もっとなんて言われたら止まらなくなる。
俺は、どうしたらいい?
もう分からないんだ。
貴方は俺の全てを受け入れるのか…。
それでもまだ俺のことを好きでいれるのか…。