\;貴方依存症;/
最後の俺の言葉は敬語混じり。
ただの生徒と教師の関係だということを表現したかったから。
知嘩仔はいつまで泣いているだろうか。
まだ泣いているのか。
もう泣き止んでるのか。
気になった。
でも後には戻れない。
…戻ってはいけない。
気持ちがすっきりしない時に、俺はあの体育館まで通じる裏道に行く。
今の時季は綺麗に桜が咲いている。
この場所を2人で走ってた。
あの時幸せを感じた。
知嘩仔の手を離したくなくて…。
でも知嘩仔を不幸にはしたくなかった。
「俺は最低だ……。」
地べたに座り込んだ。
背後から足音がする。
「よぉ。何してんの?」
「おっ、雄太じゃね-か。別に何もしてね-よ…。」
「嘘つけ。俺ら親友じゃね-か。隠しごとはなしだろ?(笑)」
「お前と親友だった覚えはね-な。」
「ひっで!さすがに冷たすぎでしょ!」
「嘘だよっ(笑)まぁ、いろいろあってな…。」
雄太は心から信頼してる親友だ。
こいつになら相談できるかもしれね-。