\;貴方依存症;/
「うそ…。でしょ…??」
まさかの大失態…
確かに時刻は入学式開始1分前だった。
「この教室からだと体育館まで5分はかかるかなぁ-??普通に行けばね-。裏道通れば別だけど…」
私はまだ裏道なんて知らない。
私は少しでも急いで体育館に行かなければいかない。
だって教師は15分前に集合して最終打ち合わせがあるから。
なのにそれに遅刻して、さらに入学式途中に入場なんて教師としてありえない。初日で評判がた落ちだ。
「お願い!!その裏道教えて!!」
そういうと楽しそうな笑みを浮かべ冬雪は私の腕を掴んだ。
「ついておいで。」
その時私が見た笑顔は、とても頼もしく思えた。
キュンとしめつけられるものがあった気もしたが気づかないフリをした。