\;貴方依存症;/
「はぁ…。私これから生きていけるかなぁ…?」
いきなりため息をついて落ちこみだした。
「何言ってんの。人生なんてまだまだこれからでしょ。ってか、そんなに冬雪に本気だったの?私この学校きたばっかだからよくわかんないんだけどさぁ…。」
「本気の恋は冬雪が初めてなんだ…。本気の恋かどうかなんてよくわかんないけど。今までは、軽い気持ちで好きになって、軽い気持ちで忘れた。だけどさ、今度はなんか違うんだよね…。」
はるは笑顔で話しているのにどことなく寂しげだった。
「諦めらんなくて、忘れられなくて、冬雪じゃなきゃ絶対ダメで、気持ち伝えんのも今まで本当に怖くて…。でも大好きだった…。」
はるは笑顔のままで頬を涙で濡らした。
「はるは偉いと思うよ。ちゃんと気持ち伝えられたじゃん。冬雪はきっとちゃんと受け止めてくれてると思うよ。だって、はるが惚れた男でしょ?信じていいんじゃない?はるに惚れられて嫌な奴なんていないって。きっと嬉しかったと思う。」
泣きながら"冬雪"と何度も叫ぶはるの頭を撫でて自分が言った言葉に少し不安を抱いた。
もし冬雪がはるに惚れてしまったら、冬雪がまた離れてしまう。
愛は何度も確かめ合ったはずなのに、それでもまだ不安が残る。