\;貴方依存症;/
無事に入学式を終えて教室に戻った。
校長にはこっぴどく叱られた。もしもっと遅れていたらどうなっていたことか…。
気分転換に、教室から見えるちょうど満開の桜を1人でゆっくり見ていたかった。
だがその願いは叶わず、教室には先約がいた。
「あっ…。幸田さんじゃん!」
教室のドアを開け、中に入りまたドアを閉めた。
「"幸田さん"って…(笑)なんか悲しいじゃんか。そんな水くさい呼び方やめて、"冬雪"って名前で呼んでよ。まったく…、知嘩仔は急に先生ぶるんだから。」
「先生なんだから普通先生ぶるもんでしょうが!ってか"知嘩仔"って呼ぶなぁ-!まったく。冬雪はど-しようもない奴!!」
今日初めてあった生徒と名前で呼び合う関係になりなんだか少し笑えた。
「ってかドア閉めたってことは………。まさか、ヤらしいことしようと思ってんの??」
ニタニタと無邪気な笑顔で変態発言をする冬雪を前に、私は少し冬雪を求めてしまった。
「そ、そんなことするわけないでしょ!今日初めて合ったし、しかも冬雪はさっき制服着ててスカートだったじゃない。冬雪は女子なんでしょ??」
自分の欲求を抑え込み、動揺しながらも必死に抵抗した。