キミのとなりに居たくて

めいとその

ガラガラー・・

「谷川さん、遅かったですね」
先生が笑顔で言うけどその笑顔が逆に怖い・・。
「すみません・・」
私は、そう言って席についたー・・。
その後のことは、あまり覚えてない。こばのことばかり考えていたからー・・。

「なな~!!新しいクラスどう?」
「ふぇ?」
「ふぇって何?」
「ゆかにめい?!!」
この人達は、私の友達。柏原由香(かしはらゆか)と田代芽衣(たしろめい)。ゆかは、恋の相談相手。めいは、鈍感すぎる可愛い子。
「ぼぉーっとしすぎ!!」
「ごめんごめん・・っで何?」
「二度も聞く?!だから新しいクラスどう?って言ってるの!!」
「あぁ~考え事してたから分かんないだよね。だれがいるかぁ~とか」
「考え事?」
「うん。ちょっとね」
「それってこばの事でしょっっ!!」
「そんなわけないじゃん///」
・・顔赤くなってバレバレだし!!どうしよ、この状況!!
「何?どうしたの?なんで小畠?」
「めいっっ?!わかんないの?!」
「うん。意味分かんない」
「・・・もうなんか言うのもめんどくさくなった」
「えっ!?ちょ・・なんで?!」
めいの鈍感さに尊敬する・・・。
「私の事は、置いといて、めいは?」
「なんで私!?」
「そうそう。そのは、どうなったの?!」
ゆかの言っているそのっていうのは、園田幸裕(そのだゆきひろ)の事。前めいと噂があったんだよね。めいとじゃなくてそのの事になるのかな・・・?そのがめいの事好きだとか何とか・・。
「だから!好きじゃないって意味わかんな・・」
めいが言う前にどこからか声がした。
「ちび~!」
「は?園田?!」
「お前行くの早すぎ・・」
そのが呆れた声でそう言うとめいの手を引っぱる。
    
グイッー・・。
「ふぇ?!」
「谷川、柏原。これ俺のだからもってくから」
「は?意味わかんない!ちょっと引っぱるな!私は、お前のものじゃない!
なな!ゆか!助けてよ!」
「いってらっしゃい!」
ゆかが手を振ってそう言う。私も他人事のように笑いながら手を振る。
「はぁ~行ったね」
「ななは、めいってそのの事好きだと思う?」
「好きじゃないの?」
「何か戸惑ってる気がするんだよね・・・。めいってこの前告られたらしいよ」
「は?!ほんと!?」





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