3を3回、2を2回
もしかしたら、
『女がこんなとこ来るんじゃねーよ』
『場違い』
『死ね』
とか、
非難の嵐になるかもしれない。
性別を偽って投稿するべきだったかもしれない。
しかし、ニコは
女として
女だからこそ
の悩みや話を
男としての誰かに
委ねたかった。
例えば顔も素性も知らない輩に文字だけで叩かれたとしても、ニコはきっと何もなかったかのように毎日を送ることが出来るよ、そう思った。
「日、出てる…」
シャッと勢い良くカーテンをめくり外を眺める。
もうニコは今日、予備校に行く気なんてサラサラなくなってしまっていた。
「部活したいなぁ。」
昔話に思いを馳せて、ニコは目をつむった。
また明日から予備校に通う。
なにもなかったかのように。