アイドル逃亡中!
自分の作るご飯をそんなふうに
喜んでもらうのは、本当に…
いつぶりなんだろう?
なんだかお世辞でもなんでも、
そうやって言ってもらうのはいくつになっても
本当にうれしいもんなんだね。
喜んでくれる人がいるって。
私のご飯を食べてくれる人がいるって…
うれしいことなんだね。
あ…
私の大好きなオレンジジュースを忘れずに。
最近Kyoも飲むから、
オレンジj-スの消費も2倍なのよね。
でも別に嫌な気分じゃない。
うれしい2倍。
ねぇ―――・・・Kyo、
そんなに喜んでくれると、
作りがいがあったんだよ。
…知ってた?
いつもいつも…
嬉しい気持ちが溢れてたんだよ。
溢れていたんだよ――――・・・?
Kyoと私は買い物を済ませて、
買ったものを袋に詰めた。
そして薄暗くなった道を、
Kyoと2人で帰った。