アイドル逃亡中!
Kyoは私の耳元で、
慌てながら小さな声で言ったの。
Kyo「ら、羅未亜さんっ!
…ばれちゃうよっ!」
フフ…
こんな慌てるKyo、
…見たことないよ。
その普段しない慌てっぷりに、
私はくすくす笑いながら言った。
羅未亜「Kyo、
この間バレないって言ったじゃない?」
そう言うとKyoは、
鳩が豆鉄砲を食らった顔をしてた。
羅未亜「テレビの中と正反対のこのKyoが、
本当の…Kyoでしょ?
それにこうゆう時に
コソコソしてたらつまんないよ?
せっかくなんだから、
楽しもうよっ!!
ぜーんぶ出しちゃってさっ!!」
私は今度は穏やかに笑った。