アイドル逃亡中!
Kyoは私の答えを聞くと、
満足げに笑ってまたアイスを頬張り始めた。
…よしっ!
忘れかけてたことばれてないっ!
私は小さくKyoに
見えないように、ガッツポーズをした。
Kyo「ほんっとにおいしぃー!」
なんかこんなにアイス食べるだけで、
笑ったり楽しかったりするのは久し振りだった。
まるで…
初めてのデートみたいだった。
あの甘酸っぱい、
小さな仕草が胸を高鳴らせる感覚―…。
頬にアイスを付けながら
頬張るKyoを見て、声を出して笑った。
羅未亜「ほらほら!
慌てて食べなくてイイから!ね?」
私はKyoに笑いかける。
するとKyoも頬張ってたのを
止めて私に笑いかけた。
Kyo「はーい!羅未亜ママさん!」
そう言って私達は笑った。
…純粋に2人の時間を、
楽しんでいた時間だった。