アイドル逃亡中!
第16章『本当のKyo』
Kyo「ねぇ、羅未亜さん?」
私はお化け屋敷で泣いてしまって…
恥ずかしくて、
目を堅く閉じたままKyoにくっついていた。
羅未亜「な、なに?」
…ま、まさか。
今更…
離れてくれとか言わない…
Kyo「まだくっついていてくれるの?」
よね…?
…ん?
まだくっついて…?
ま、まさか……
私は恐る恐る目を開けてみた。
羅未亜「え…!?
あ…きゃぁっ!!」
私は目を開けると、
そこは眩しい眩しい陽の下。
私は慌てて、
Kyoから手を離してKyoから離れた。
Kyoは片手でお腹を抑えて笑っていたから、
腰に回された手に力は入ってなくて、
あっさりとKyoから解放された。
私は真っ赤になってる顔を、
必死に両手で隠した。