アイドル逃亡中!
「自分に似た人って
世界に3人はいるってゆうじゃん!
それだよ、きっと!!
ねっ!!行こ行こっ!」
「なんだ~。
つまんないなぁっ!
あはははっ!」
若い女の子達は、
満足したのか足早に
目的のアトラクションに向かって歩いていった。
私とKyoは、
なんだか身動きがとれなくてただ立ちすくんでいた。
だってあんなこと聞いて、
Kyoが…
うれしいわけないじゃない。
悲しいに決まってるじゃない…
一生懸命にお仕事してたんでしょう?
なのに…
その積み上げてきた大切なKyoという人を…
壊された気がした。
その人たちの言葉で。
人の心が殺されるほど、
苦しくなっている。