アイドル逃亡中!
私は
そんな切ない瞳を変えようと、
Kyoに必死に話しかけた。
羅未亜「ねぇねぇ、Kyo。
この観覧車20分もかかるんだってー!
すごいよねーっ!
高いよね~!!
あ、Kyoは高いところ大丈夫??」
私はニコッと笑って、
窓にへばりついた。
…手は繋いだまま。
なんとなく…
離すタイミングが掴めなかったのと…―
なんだか…――
繋いでいたかったから。
繋いでいてって…
Kyoの目が言ってるみたいだったから。
羅未亜「キレイな景色…
ここからいっぱい見れるかなっ!?
…楽しみっ!」
そう言ってKyoを見た。
Kyoは私を見つめて…
…力なく笑った。
切ない顔が崩れないまま。