アイドル逃亡中!
私の中で…
時間が止まったような気がした。
止まってほしいと心の中で願った。
このままでいたいと心で願った。
ドキドキと高鳴る胸を必死に抑えようとしたけど…
…抑えられない。
ドキドキが…
止まらないよ…
このままでいたいけど…
それはできない…。
だからこの暖かさを…
温もりを…
きっと私は知ってしまったら…
…抜け出せなくなる。
だから私は少し身をよじって、
Kyoの顔を伺おうとする。
でも力が結構強くて、
私は動くことすらできなかった。
羅未亜「……Kyo?」
私がそう言うと、
また強く強く…抱き締められた。