アイドル逃亡中!
リビングの扉を開けると、
Kyo「おはよ~♪羅未亜さん♪」
Kyoがいつの間にか起きていて…
リビングのお気に入りの椅子から、
ぴょこんと顔を出していた。
羅未亜「お、おはよ。Kyo。
ごはん作るね?
すぐに食べれる?」
Kyo「うん!
羅未亜さんは食べたの?」
首を傾げて聞くKyoはまるで小動物。
…かわいい。
羅未亜「うん、食べたよ。
朝早く起きちゃったから。」
私はキッチンに向かいながら、
Kyoに答えた。
あたしはKyoにそう言うと、
慌ててこっちを見た。
Kyo「えっ!?
それじゃあ一緒に作って
置いといてくれればよかったのに…
…めんどくさいでしょ!?」
Kyoは慌てながら、
申し訳なさそうに私に言った。
そうすれば楽だと思う。
だけどね、
私はしたくなかったの…。
だって―…。
羅未亜「温かい…
できたてのご飯の方がおいしくない…?」
私はニコッと笑ってKyoに言った。
羅未亜「せっかく食べるんだから
より美味しく、楽しく食べたいじゃない?
その方が冷たいごはんを食べるより何倍も嬉しくない?」
私はフライパンを
用意しながらKyoに言った。