アイドル逃亡中!



誰だって、
できたてのご飯を食べたいでしょ?


Kyoだって…
温かい方がいいでしょ?


私もお母さんが
暖かいごはんを作ってくれると、
嬉しかったのを覚えてる―…。


時間がバラバラな時も、
必ず暖かいごはんを出してくれたお母さん。


だから初めて知った事もある。


ごはんを作ってもらう幸せ、
暖かいごはんを出してくれる…


…お母さんの優しさ。


そして―…



誰かが待っていてくれている家のぬくもり。



それは私が、
一人暮らしをしてから気付いたこと…。


こんな小さな事でも、
初めて気付かされた。




めんどくさくても…


ちょっと疲れていても…


いつも笑顔でおかえりって言って、
暖かいごはんを出してくれたお母さん。


ある日、めんどくさくない?って、
私が聞くとお母さんはこう言ったの。


「冷たいごはんって、
なんか食べると切なくないかしら?

作って置いておくのも、
なんだか…悲しくなるのよ。

だから私はね、
大切に育てたお野菜も、
お米も、お肉も…


できるだけ美味しくたべさせたいのよ。




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