アイドル逃亡中!
私がそう考えているうちも、
Kyoはご飯に夢中だった。
幸せそうにご飯を頬張るKyo。
嬉しかったの…
私の作るごはんで笑顔にできたことが…。
いつまでもこのままでいられたらいいのに――…
Kyoが隣にいるだけで
一緒に笑いあうだけで
私はこんなにも…
こんなにも幸せなのに。
もっと。
もっと。
って人間は貪欲になるんだ。
手に入れられないと、
わかっているからよけいに欲しくなるんだ。
私って…
こんなに我慢ができない子供だったんだな。
でも子供みたいにワガママ言いたい。
譲りたくない。
譲れられないから。
この気持ちは。