アイドル逃亡中!
いやいや、う…



…嘘でしょう?






ハゲだった…?


…ハゲだったとかじゃない。



そんなどうでもいいことじゃない…。



だってそこにいたのは、







さっきまでテレビで歌っていた
Kyoだったんだから。








Kyo「あわっ!!帽子が!!」



慌ててKyoは帽子を被りなおす。





…。



…。



無言の時間が過ぎる。




Kyo「えへっ♪」


いやいや…
えへっ♪じゃないよ。



あの…
そんなんでごまかされるほど…



私バカじゃないよ?




私はこの現実からかなりかけ離れた出来事を、
瞬時に理解できるような…

素敵な頭脳を持ち合わせてなかった。




普通…だよね?


だって脱走した芸能人が、
今私の目の前にいるんだから。




< 19 / 334 >

この作品をシェア

pagetop