アイドル逃亡中!
第20章『離れないで』
晴れた日曜の水族館。
しかもさっきテレビで特集を見て来たのか、
チケット売り場を見ると
続々と並ぶ人たち…
水族館はさらに人が増えたようだった。
「ままぁ~ぺんぎんさんいるのぉ?」
「いるわよ、テレビで見たでしょう?」
やっぱり…
テレビの影響って偉大ね。
羅未亜「うわぁーっ!
水族館目当ての人、やっぱり多いね!」
額に手を当てて、
日を遮って遠くを眺めた。
チケット売り場に並ぶと、
次々と私たちの後ろに並ぶ人達。
私を景色からKyoに
視線を移して、Kyoに話しかけた。
…ちょっといじわるして。
羅未亜「Kyo、迷子にならないでね?」
Kyo「僕、子供じゃないよーっ!」