アイドル逃亡中!
第22章『理由』
それは突然やって来た―…
晴天の霹靂とはまさに…
…この事。
私はいつものように仕事を終えて、
帰宅ラッシュの電車に揺られて
落ち着ける自分の居場所に帰っていた。
いつもの道、
いつもの駅、
…何も変わらない我が家。
でも一つ違ったのは…
ガチャッ
羅未亜「ただいま~!」
シーン…
あ…あれ?
な…なんで電気がついてないの…?
きょ…
Kyo?
嫌な予感がよぎる…
その嫌な予感を振り切るように、
私はいつもよりも大きな声を上げた。
羅未亜「ただいまあああ!!」
ガチャっと
リビングへ続く扉が開いた。
そして…
優しい顔で言うの…
Kyo「おかえり…。」
って。