アイドル逃亡中!



僕が芸能界に入ったのは、
本当に簡単なきっかけ。

街を歩いていた時のスカウトだった。



「君、芸能人にならない!?」
…そんな一言。


僕はそんなに興味がなかったけど、
興味本位で始めた。



最初はホントにこれ…
芸能人の仕事?ってぐらいの変な仕事。


でも仕事をしているうちに
充実感でいっぱいになって、


…もっといろんな事をしたいって思っていた。



歌を歌いたいとか…
俳優をやりたいとか…


…本当にいろんな夢を。



でもそれと同時に事務所に素じゃなくて、
クールなキャラを作れと言われた。

僕は…






子供っぽすぎるからって―…


…年と中身のギャップが欲しいって。


正直戸惑った。
でもやるしかなかった。

僕は―…




いや、俺は…
歌を歌える俳優になりたかったから。


いろんな人の目標になったり、
憧れになりたいと思い始めたから。






< 235 / 334 >

この作品をシェア

pagetop