アイドル逃亡中!
僕が芸能界に入ったのは、
本当に簡単なきっかけ。
街を歩いていた時のスカウトだった。
「君、芸能人にならない!?」
…そんな一言。
僕はそんなに興味がなかったけど、
興味本位で始めた。
最初はホントにこれ…
芸能人の仕事?ってぐらいの変な仕事。
でも仕事をしているうちに
充実感でいっぱいになって、
…もっといろんな事をしたいって思っていた。
歌を歌いたいとか…
俳優をやりたいとか…
…本当にいろんな夢を。
でもそれと同時に事務所に素じゃなくて、
クールなキャラを作れと言われた。
僕は…
子供っぽすぎるからって―…
…年と中身のギャップが欲しいって。
正直戸惑った。
でもやるしかなかった。
僕は―…
いや、俺は…
歌を歌える俳優になりたかったから。
いろんな人の目標になったり、
憧れになりたいと思い始めたから。