アイドル逃亡中!



ペコリと頭を下げる麗華、
無愛想に頭を少しだけ下げる僕。

頭を少し下げながら思った。






…本当の僕はこんなんじゃないのに。

いつまでこんな…
クールキャラ気取らなきゃなんないんだろう。


そう…思った時だった。








麗華「Kyoさん、顔引きつってる!
…ふふっ!もう駄目っ!!

お願いだから普通に笑って…?ふふっ!!」


―…!!


初めてだった…。
この作りものの笑顔に気付いた人は…


だから…戸惑った。







Kyo「え…ぼ、僕…あ!!」


麗華「やっぱり!
Kyoさんは俺じゃなくて…

…僕って感じしたんです!」


Kyo「ぼ…僕…!!」


麗華「…お願いします。
普通に自分が…

…Kyoさんが楽なように話して下さい。」







僕はそれから麗華の前では、
僕として話すようになった。



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