アイドル逃亡中!
麗華だけが、
本当の僕を見ていてくれて…
『やっぱり!
Kyoさんは俺じゃなくて…
…僕って感じしたんです!』
麗華だけが、
本当の僕を認めていてくれていて…
『私は自分の事を俺って言うKyoより、
僕って言うKyoの方が好きよ。』
でも…
それは…
『電撃結婚のニュースです!
アイドルの麗華さんが…』
利用されて、
裏切られて、
嘘をつかれて…
何が本当で、
何が嘘で、
何が現実で、
何が夢なのか…
理解できなかった。
僕は自分が壊れてしまいそうだった。
『俺』を憎いと感じた。
そんな『俺』を演じる…
自分にすら嫌気がさした。
『僕』が『俺』の中で、
消えていくような気がした。