アイドル逃亡中!
『追い出す』
頭の中をそうゆう思いが何度も横切ったけど、
なぜか私はそうできなかった。
だって…。
そう言ったKyoの顔は、
あのときみたいに…
あのテレビに映ってた悲しい顔をしていて…
なんだか
今にも泣き出しそうだったから。
なんか私まで悲しくなって、
泣きそうだったから。
なにもKyoの事を知らないくせにね…。
私は覚悟を決めるように、
はぁ…とため息をついた。
私って…
ホントにお人好しなのか、
お節介なのか…。