アイドル逃亡中!
気分を取り直して、
ジュースを飲もうとキッチンへ立った。
…コン。
羅未亜「あ…。」
もう…
もうやだ…
私は誰も使うことのないコップを
余分に一つ…
無意識に出していた。
―…私、
こんなにKyoの事が好きになってたんだね。
わかってたはずだったのに―…。
気分を変えるために、
自分の雑誌を手にとって見たけど…
…気分じゃない。
いつもなら真剣に見るのに、
今日はなんだか味気ないように感じる。
ふとバックを見た。