アイドル逃亡中!



…出ないかもしれないじゃない!!



出ないわよ、


きっと…



出ないわよ、
出ない…





キミは出ない…




そんな事を心で思いながら、

自分の心に言い聞かせながら、



司会者の次の言葉が出るまでの間―…








私は頭がキミの事で、
おかしくなりそうだった。












司会者「…Kyoさんです!!」


ドキンッ!!

その瞬間、

心臓が足の先から頭の先まで、
跳ね上がるような感覚を覚えた。




ドクンッ


ドクンッ



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