アイドル逃亡中!
第31章『埋まる1年』
私達は街を走って、
いつもの自分の家に帰って来た。
私は呼吸を整えて、
冷蔵庫からいつものように
ジュースを取りだした。
羅未亜「…刹那、
ジュースでいいよね?」
答えは…
―…返ってこなかった。
え…!?
一緒に帰ってきたはずなのに…!!
私は…
また夢を見ていたの…!?
一瞬で不安が一気に蘇る。
私は刹那がいなくなった…
朝の事を思い出して、
私は夢中でリビングの扉を開けて
バスルームの方へ向かった。
なんか不思議と…
―…そこにいるような気がして。