アイドル逃亡中!


Kyo「めっちゃくちゃおいしい!!」


その満面の笑みと、
また食べ始めたKyoに安心して私は力が抜けた。




こんなにご飯を作って緊張したのは初めてだ…。




心臓に悪いな…。






羅未亜「…よかったぁ。」


そう言った私にまた食べるのを止めたKyoは


Kyo「こういうのがお袋の味っていうのかな?」



そうかな、そうかも。



私の実家ではお母さんが、
よく作ってくれていたから。




羅未亜「そうだね。
お袋の味かな。」


Kyo「じゃあ羅未亜さんは僕のお母さんだ?」


少しいたずらっ子みたいな笑顔で、
ペロッと舌を出しながらKyoは言った。




私は急に年を感じた。



最近、スーパーに行くと、
「おばちゃん」って言われてしまうから…
 



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