黒蝶
変われる
「制服じゃ、まずいからー・・・あ!あったぁ~♪」
美亜は自分のクローゼットの中からあたしに似合いそうな服を探してくれた。
出してくれたのは黒と白のキャミにヒラヒラのミニスカ。
・・・・・・露出多くない?
「こ・・・これ?」
「クラブではこれくらい普通だよ~」
「・・・・凄い」
「着てみなよッ!!」
あたしは恐る恐る服に着替えた。
やっぱし似合わないよ・・・。
「あたし、変じゃない?」
「ううん!!すっごい可愛い!!さ、こっち来て!次はメイクだよ~」
美亜はおもむろにカバンを探り出す。
ドンッと出てきたのは3つほどのでっかいポーチ。
すべてパンパンになっていた。
つーか、重たそう・・・。
美亜は手馴れた手つきであたしにメイクを始めた。
メイクなんてしたことなかった。
だから凄く緊張した。
「さ、でーきた♪」
1時間位で完成。
元々、手先が器用な美亜。
綺麗であたしじゃないみたい。
「陽菜、すんっごい可愛い~!!」
「えぇ・・・・・」
「髪もやんなきゃッ!!」