黒蝶
「あ、先にあたしの支度もしちゃっていい?」
「うん」
美亜はコテを温めている間に自分の服を選んで着た。
温まってきた位で美亜はコテを手に取った。
「いくよ?」
「うん」
あたしのストレートの長髪が綺麗に巻かれていく。
凄いなぁ・・・。
巻いた事なんて無かったし、縛ることも学校以外ではあんまなかったし。
「それにしても、陽菜は元から綺麗だね」
「えー、そんな事ないよ」
「いや、本当!!だって陽菜の服とか選んでて、すっごく綺麗だな~って」
「嘘だ~」
「いやいや!!!マジだって!」
絶対、美亜のが綺麗。
自分で何でも出来ちゃうし、優しいし、可愛いし。
美亜はあたしの憧れ。
「よーし!これでOK!!」
「おわ~・・・」
きれーいに巻かれた髪が綺麗。
自分じゃないみたい・・・。
「じゃあ、うちさぁ自分の事やっちゃうから待っててね」
「はーい」