黒蝶
次の日。
あたしは少し寝坊した。
ダッシュして学校に行く。
クラスに入ると、ギリギリセーフ。
あたしは、ふと顔を上げた。
【誰かアタシを抱いてェ~♪hina0827@...陽菜】
黒板には大きくあたしのメアドが書いてあった。
紛れも無くあたしのメアドだった。
・・・あたしが書いたわけじゃない。
辺りを見渡すと桜子達がクスクス笑っていた。
~♪
携帯が鳴った。
知らないメアド。
他にも沢山来ていた。
朝、急いでて携帯なんか見てなかったもん。
内容は全部・・・・やらせろとか。
「嘘・・・」
あたしは教室を飛び出した。
鳴り止まない携帯。
トイレにこもった。
「嘘・・・嫌ァ・・・・」
あたしは携帯の電源を切った。