黒蝶
あたしは制服を着て学校に行くフリをした。
「あれ?今日は早いんだね」
「あ、うん。日直だから」
「そ、気をつけてね」
「はぁーい」
何とかセーフ。
あたしは教えてもらった美亜の家に行く。
少し新しい一軒家だった。
――――ピンポーン
「はいは~い!どうぞ♪」
美亜の部屋はギャル風の部屋。
でも、凄く綺麗。
「おじゃましまーす」
「座って!座って!!」
「ありがとぉ・・・。ごめんね、急に」
「ううん!!全然いいの!あたしも暇だったから(笑)」
美亜は冷えたペットボトルのアイスティーをくれた。
「ごめんね~!今、コレしかなくって」
「全然、大丈夫!!むしろ嬉しいし。そーいや、親は?」
「あー、両親とも海外に出張」
あたしと美亜はアイスティーをあける。
「へぇ~、共働きなんだ」
「まぁ、子供なんてどうでもいい親だからね」
「そうなの・・・・?」