芽々さま上等!
芽々「ま~て~~~~!!」
教室のドアの前で、
やっと愛我蒼麻に追い付いた。
授業は始まっていて…
少したってしまっていた。
遅刻するつもりなかったのに…
…くそぉ…。
どれもこれもコイツ…
…愛我蒼麻のせいだ。
謝りながら申し訳なさそうに
教室に入ると、
先生は注意もせず、
それどころか入ってきたあたしと…
…愛我蒼麻を見るなり、
びっくりして慌てていた。
な、なんで怯えるんですか…
…先生。
クラスメートもみんな物珍しいのか、
ノートや教科書に隠れてチラチラ見ていた。
そんな周りの反応も気にせず、
愛我蒼麻は自分の席にドカンと座った。
蒼麻「芽々、
さっさと座れよ。」
芽々「は?
命令しないでよ。」
なんでコイツに
あたしが命令されなきゃなんないのさっ!
先生をあたしと
愛我蒼麻をチラッと見た。