芽々さま上等!
バタバタバタ…
そう言ってあたしは教室まで
一目散に走って行った。
…そして中庭では、
一人クッションになってしまった
男の子が一人残された。
??「まぢいてぇ…」
何なんだ…
あの女…
くそっ…
人がいい気持ちで寝てたっつうのに…!!
カサッ…
??「ん…?」
男の子は足元に落ちていた
生徒手帳を見つけて拾い上げた。
??「もしかして…
さっきのやつの生徒手帳…?」
その真新しい生徒手帳を開くと、
??「2年A組木桜芽々…?」
クッションになった男の子は、
フッと笑いひとりでつぶやいた…
??「上等だ、木桜芽々。
これから面白くなりそうだな…」
??「俺様のおもちゃ…見つけた。」