芽々さま上等!
蒼麻「あ?」
愛我蒼麻は顔に投げられたタオルを
掴んで、あたしの方をすこし睨んだ。
芽々「…タオル。
それ…
貸してあげる。」
蒼麻「あ、ああ。
…いいのか?」
芽々「濡れてたら風邪引くでしょ。」
愛我蒼麻はちょっと驚いた顔をしていた。
芽々「じゃあ…
あたし教室に戻るから。」
あたしは教室に向かって、
歩き出そうとした。
蒼麻「あ、おい。芽々。」
あたしはふいに
愛我蒼麻に呼ばれて、腕を掴まれた。
芽々「ちょっ…なに?」
愛我蒼麻の突然の行動に、
あたしは驚きを隠せなかった。