芽々さま上等!
急に名前を呼ばれて、
あたしは上を向いた。
目の前には蒼麻が立っていた。
意味が分からなかったけど、
とりあえず用件だけ聞くことにした。
芽々「なに?」
あたしがそういうと、
蒼麻は紙袋を出した。
蒼麻「これ、昨日の。
ありがとな。」
少し照れて頬をかいて、
そっぽを向いて蒼麻はそう言った。
芽々「あ、タオル?
ありがとー。
…あ、洗ってくれたんだ?」
蒼麻「あたりめぇだろ!」
芽々「あ~ら、紳士的なことで。
でもわざわざありがとう!!」
あたしは少しからかい口調で言った。
蒼麻「うるせぇな、
俺様をからかおうなんて100年早いんだよ!」
芽々「あははは、あたしおばあちゃんね。
蒼麻もおじいちゃんじゃん!!
あはははは!!」
教室中の視線があたしにに集まっていた。
…気づいてなかったけど。