芽々さま上等!
芽々「え?
あたし作って来ちゃったよ。
…コレ。」
あたしは自分の手荷物を、
蒼麻に見せた。
今日約束より少し早起きして、
お弁当を作った。
蒼麻「だからそんなに大荷物だったのか。」
芽々「だって食べに行くお金が、
勿体無いじゃん。」
蒼麻「金は俺様が出すから、
別にいいだろ。」
蒼麻はそういいながら、
財布の入った腰ポケットをポンポンと叩く。
芽々「…よくないし!
作れば、そんなにお金かからないじゃん。
それに何が入ってるか楽しみじゃない?」
蒼麻「ここからすぐのところに
ヴィエラ・デ・ノエルって、
行きつけのフランス料理屋があるんだよ。」
ヴィエラ…
たしかこないだ仁菜の持ってた雑誌に、
行きたいお店No.1になってて、
ランチだけでも何万もしてたような…
コイツ…
コイツの金銭感覚、
やっぱり普通の高校生と全然違うわ…。