芽々さま上等!
蒼麻「この弁当…
芽々、お前が作ったのか?」
芽々「当たり前じゃん。」
何で出来合いのものを、
わざわざ詰め替えるの?
まぁ冷凍食品は、
今日は入れなかったけどさ。
何を言ってるんだと思って、
あたしはたこさんソーセージに手を出した。
その瞬間、
また蒼麻の口が開いた
蒼麻「すっげぇな…
お前、料理できんだな。」
芽々「当たり前じゃん。
いつもごはんは
あたしが作ってんだから。」
蒼麻「そうなのか…
…すげぇな、お前。」
芽々「うちのオヤジは、
『女たるもの料理ができなきゃいかん』
…って古いこと言う人だからさ。」
蒼麻「いや、それでもすげえ!
てか、食べていいか?」
あたしはぷっと吹き出した。
芽々「さっき蒼麻、
いただきますしたじゃん。」
あたしは真剣に聞く蒼麻が、
ついおかしくて笑ってしまった。
あたしが笑ったのを見たら
きっと蒼麻は笑うなって言うと思ったけど、
蒼麻はまたいただきますと言って、
お弁当を食べ始めた。