超モテ子の秘密
「あの〜、すみません。」
返事はなく、私はそのまま奥へと入っていく。
いないはずないよね…。
すると、うずくまっているおじいさんが目にとびこんできた。
「大丈夫ですか!?」
私は唸り声をあげているおじいさんに、すぐさま駆け寄った。
「あぁ、ただの腰痛だよ。その本を移動させようとして。
ありがとうね、お嬢さん。」
おじいさんはまだ痛そうなのに、遠慮して起き上がろうとする。
私はおじいさんの目の前にあった段ボール箱に視線を移した。中には厚い本が何冊も入っている。
腰を痛めても無理はないなぁ。
「これ、どこに並べればいいですか?」
私はその段ボール箱を抱えおじいさんに聞いた。