超モテ子の秘密


バン!!


ドサッ!






将太が持っていたグローブは、この一瞬に、私の横をかすめ、壁にぶつかり、音をたてて床に落ちたのだ。





私にはもうしゃがんでいる力はなく、目は見開かれ、その場に座り込んだ。





頭の中は真っ白…。






でも、無残に音をたてて落ちたそのグローブと同じように…、




去年の夏のあの日と同じように……、




私の中で何かが音をたてて、


崩れていってることだけは分かった………





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