超モテ子の秘密
もうあたりは暗く、もちろん子供など一人もいない。
しんと静まり返った公園。
そして、空にはとても厚く、重たそうな黒い雲。
まるで、私の心みたいだなぁ…。
表には出さないようにしていたつもりでも、やっぱり理香には気づかれた。
隠すのは無理だって分かってるから、全部打ち明けた。
理香も驚いてたけど、
「きっと将太君、つい言っちゃっただけで、本当はそんなこと思ってないと思うよ。」
って慰めてくれた。
理香がそう言ってくれたのは嬉しかったけど、私の心はもやもやしたまま。
だって、将太がイジメられてるという事実は変わらない…。
そして何より、私は将太のことをちゃんと分かってあげられてなかったんだ。