超モテ子の秘密
「妻に病気で先立たれてからは一人でやってるんだ。
最近は体力的にも大変で、いつまで店を続けられるか分からない。」
おじいさんは元気なく遠くを見つめ、俯いた。
白髪まじりで、元気のないおじいさんの顔からは疲れがうかがえる。
「あの、おじいさん、私ここでバイトさせてもらえませんか?」
言うなら今しかない。
おじいさんのお手伝いもしたいし。
「こんな古い本屋でかい?それに君は何才なんだい?」
疲れている顔が一気に驚きの顔にかわる。
「ここがいいんです!16ですから大丈夫です。」
私は押し切るように言う。
「そこまで言うならお願いしようかな。」
おじいさんは私の気持ちに負けたようで、笑顔で承諾してくれた。