超モテ子の秘密
あぁ、ヤだなぁ。かなりおそいしなぁ。
私はなるべくそいつらから離れた所を歩いた。
「あれぇ〜、女の子がこんな時間に外にいちゃ危ないよ。」
ついてないなぁ。
ていうか、アンタらみたいのがいるから危ないんだよ。
私は無視して歩き続けた。
「あっ、超カワイイじゃん。」
「ねぇ、一緒にどっか遊びに行こうよ。」
それでも私は前に進んだ。
すると一人に肩を掴まれた。
「ねえ、ちょっとくらいいいだろう。」
男がいやらしい目で見てくる。
最低なやつ。
「やめてください!」
私はその手を振り払おうとした。
でも、その時勢い良く腕を引っ張られ、壁を背に男3人に囲まれてしまった。
「はなして!!」
私はそこから逃げようとしたけれど、
腕を掴まれ、どれだけもがいても相手の力は強く振り切ることができなかった。
「そんなにイヤがんなくてもいいじゃん。」
男の手が私の顎に触れた。
「ちょっと遊ぶだけなんだからさぁ。ね。」
男はだんだん近づいてくる。
私は怖くて、声が出せなかった。
…助けて、
…助けて、
陸人…。