超モテ子の秘密
私はやっとのことで教室にたどり着き、自分の席に着いた。
「おはよう、さやか。」
「おはよう。」
彼女は、私の前の席の斉藤理香。
ショートヘアーで、いつも元気。
「今日も鞄パンパンだね!」
理香がニヤけながら言う。
「そんなことないって!」
「モテる女はつらいねぇ~」
「もう理香はそうやってすぐ面白がるんだから。」
つい、ため息が出る。
「あ、そんなことより、さやか。宿題で分かんないとこあったんだよね。教えて。」
理香は私に急に頭を下げて頼んできた。
「え~、これで何回目よ?自分でやらなきゃ意味ないでしょ。」
理香はいつもこんなんばっか。
もうやんなっちゃう。
「でも、さやか頭いいからさ、私がやるより早いじゃん!時間の有効活用だよ。」
理香は開き直って私に言う。
まったく、調子がいいんだから!
「はぁ!?そんなこと言うんじゃあ、絶対見てあげない!」